株オタク「にしけい」の株式投資日記

今週のニュース(2018/1/29〜2018/2/10)

日経平均の荒い値動きの原因と今後


チャート

今週は、NYダウの下落を発端とする日経平均の下落について、どのような背景があったのか、そして今後どうなっていくのかをまとめてみます。
 
 

日経平均が乱高下した背景には…

日経平均が乱高下するまでの出来事を、時系列にまとめてみます。

■2/2 米労働省が「1月の雇用統計(速報値、季節調整済み)」を発表
「1月の雇用統計」の中で、非農業部門の雇用者数が前月比で20万人増えたことがわかりました。この「非農業部門の雇用者数」は、米国の景気動向を敏感に映す指標と言われており、雇用者数が大幅に増加したことで景気の先行きが明るいことが、投資家の間で認識されたのです。

この影響で、投資家の間で労働市場の逼迫感が強まり賃上げ圧力が強くなると予想され、景気がさらに過熱するだろうと意識されるようになりました。

景気の過熱局面においては、過熱しすぎないように中央銀行による景気抑制策を実行する必要があります。米国の中央銀行にあたるFRBが利上げペースを早めるとの憶測が広まり、米国債と比べて銀行預金の魅力が高まったのです。以上の要因から、米国債が売られることとなり、米国債の利回りが上昇することとなりました。

※参考:米雇用、1月20万人増 賃金上昇、8年半ぶり水準
 
 
■米国債利回り上昇によって米国株の魅力が低下
米国債の利回りが上昇するということは、投資家がわざわざ価格変動リスクを取ってまで米国株に投資する必要がないことを意味します。そのため、米国株に投資していた投資家は一斉に米国株に売りを仕掛けました。その結果、NYダウは大幅に下落してしまったのです。
 
 
■日本株にも海外投資家の売りが影響
米国株の魅力が低下したことで、多くの投資家は米国株を売り米国債に乗り換えました。投資家は米国株だけ持っているわけではなく、日本株も保有しています。日本株も価格変動リスクがあるので、利回りが上昇した米国債と日本株を比べると、やはり米国債の魅力が強くなります。そのため、日本株も米国株と同様に売却することとなり、日経平均株価の下落を引き起こしたのです。
 
 
■日経平均下落には他にも要因が存在
日経平均株価が下落した背景には、その他にも要因があると考えられます。それは、

  1. 恐怖指数の急騰
  2. 自動取引の存在
  3. 日経平均株価の割高感

です。

1つ目の恐怖指数の急騰では、日本株の変動率を表す「日経平均VI(ボラティリティー・インデックス)」、米国株の変動率を表す「VIX」のいずれも急騰しました。そのため、相場の価格変動リスクが高まったことを投資家が嫌気し、リスク回避のため株式の売却に踏み切りました。
※参考:日経平均VI
※参考:VIX

2つ目の自動取引の存在とは、証券会社が提供しているシステムトレードのことです。これは、自動売買という名の通り株式をコンピュータが自動で売買してくれるシステム。コンピュータは先ほど述べた恐怖指数などを使って絵市場環境を読み取っており、急激な指数変化によって相場環境の悪化の予兆が出ると、保有している株式を自動的に売却しようとします。そのため、今回の相場のVIX指数や日経平均VIの急騰によってコンピュータによる自動的な売却が殺到し、日経平均株価下落に影響を及ぼしたと考えられます。

3つ目は、2017年の安倍政権の選挙以降に起きた株高によって割高感が意識されていたことです。日経平均PERを見ると15倍前後だったのですが、日本株を持つ投資家の間では株高感が懸念されており、今回の下落局面の到来で利益確定しようとする力が働いたと考えられます。

以上の理由から、日経平均株価の下落や日本株の全面安という事件を引き起こしたと言えます。
 
 

今後はどうなるのか

現在、このような株価の下落局面にあるわけですが、米国の利上げが早まらないことを前提とすれば、いずれ株高の環境に戻ると思います。なぜなら、株価の構成要素のひとつである「企業の稼ぐ力」には変化がないからです。今回の下落が起きる前までは、世界同時好況による企業業績の改善が期待されていました。さらに、今回の下落の発端である米国雇用統計も好況感を反映した数値だったことも踏まえると、引き続き企業業績は好調な状態が続くと考えられるのです。投資家としては、このような状況にうまく乗じて、「これまで買いたかったけど買えなかった割高株」を以前より安く仕込むことができますし、バリュー株も割安感が増している状況ですので、買い直しにはもってこいのタイミングだと思います。

しかし、米国の利上げが早まるとしたら、株が売られて国債が買われる状態が続くと思います。また、景気過熱を抑えるための利上げであることを考えると、景気が失速することで企業業績の改善も頭打ちになる時期が近いと推測できます。この場合は、グロース株など割高感の強い銘柄は値上りの可能性が低くなりますので、バリュー株中心のポートフォリオがよいのかなあと思います。

つまり、どちらに転ぶにしても米国の利上げペースがカギとなりそうです。この動きに注意しつつ、どのような銘柄を買ってポートフォリオを組むか検討していきたいですね。
 
 

今週の相場

■日経平均株価(終値)の推移
今週の日経平均株価の推移
 
■TOPIX(終値)の推移
今週のTOPIXの推移
 
■海外投資家売買動向

週間 売買合計額
(百万円)
売買状況
2018/01/29~2018/02/02 -352,572 売り越し

 
■信用評価損益率

週間 信用評価損益率(%)
2018/01/29~2018/02/02 -4.77

 
■日経平均騰落レシオ

週間 日経平均騰落レシオ(6日)
2018/01/29~2018/02/02 46.62

 
■日経平均PER

週間 日経平均PER
2018/01/29~2018/02/02 13.08

 
 

西尾ファンドの運用状況

日付 株式評価額 現金 含み損益(設定来)(%) 含み損益(前営業日比)(%)
2018/1/29 103,277 27,053 +30.33 -0.19
2018/1/30 101,573 27,053 +28.63 -1.31
2018/1/31 101,534 27,053 +28.59 -0.03
2018/2/1 105,537 27,053 +32.59 +3.11
2018/2/2 105,770 27,053 +32.82 +0.18
2018/2/5 102,456 27,053 +29.51 -2.50
2018/2/6 0 121,217 +21.22 -6.40
2018/2/7 0 121,217 +21.22
2018/2/8 0 121,217 +21.22
2018/2/9 0 121,217 +21.22
コード 銘柄名 事業内容
3360 シップヘルスケアHD 医療機器、設備を一括販売。医療用診療材料も納入。調剤薬局や介護付き有料老人ホーム兼営
3679 じげん 求人や不動産など各情報サイトを一括検索する集約サイト展開。成果報酬型の課金設定に強み
3773 アドバンスト・メディア 音声を文字変換する独自技術核にした各種業務用ソフト開発が柱。文字起こしサービスに参入
6089 ウィルグループ 人材派遣や業務請負等の人材サービス展開。家電量販店など販売現場へのセールス派遣が主力
8715 アニコムHD ペット保険の草分けで業界首位。アニコム損保を核に動物病院支援も。ペットショップで販売

 
今週月曜日に、保有株を全て売却しました。理由は、
保有銘柄のPERが高くなっていた(PER50倍付近を超えた銘柄が多かった)
割高感の強い銘柄を中心に、今回の下落局面で利益確定売りが入ると予想した
というものです。

含み益は縮小しましたが、損失が出るまでには至らなかったのは救いだなあと思っています。
相場を見ながら、次どんな銘柄に投資するか考えながら過ごした一週間でした。
候補銘柄はいくつかピックアップしてあるので、相場の様子を見ながら買いのタイミングを見計らっていきたいです。
なんせ初めての体験。台風に喜ぶ小学生みたいなワクワク感が少しあるのですが、冷静に分析して判断を下していきます。
 
 

今週気になったニュース

経済・金融関連

 

個別企業関連

 

政治・政策関連

 

テクノロジー

 

経営・マーケティング関連

 

その他

 

編集後記

2/2〜2/4に沖縄旅行へ行ってきました!今回で2回目だったのですが、以前は観光目的で行ったわけではなく遊べなかったので、今回たっぷり観光させてもらいました。

まずは初日の報告を。2/2のお昼に那覇空港に着いたのですが、ホテルに荷物を置いた後すぐに首里城へ行きました!日本史や世界史の教科書でしか見たことがなく、お城を見るのが好きなので、ぜひ一度見ておきたいと思ったからです。

下の写真は、首里城の正殿です。教科書やインスタグラムなどでよく見る建物ですね。正殿は琉球王国最大の木造建築(木造二重三階建・入母屋造・本瓦葺)であり、別名「国殿」や「百浦添御殿」、「唐玻豊」とも呼ばれています。首里城の象徴的な建築物で、中国の宮廷建築の影響を受けています。日本の一般的な「お城」と違って、朱塗りで芸術的な装飾が施されているのが特徴的です。
首里城正殿
 
 
現存する首里城正殿は、2回の失火と沖縄戦で消失しており、4代目の建物となっています。内部には、4回目の建て替えで見つかったお城の基盤となる機構がそのまま残されています。
首里城の遺構
 
 
また、首里城内では琉球王国のティータイムを体験できます。香片茶(さんぴん茶・ジャスミンティー)、金楚糕(ちんすこう)、鶏卵糕(ちいるんこう)、花ぼうる、薫餅(くんぺん)がセットになって310円。琉球王国伝統の茶器で、庭を見ながらまったり琉球王国のリッチなひとときを体験できるので、ぜひ体験してみてください。
琉球王国のティータイム
 
 
大庫理(うふぐり)の王様の椅子。
シーサー
 
 
歓会門前には立派なシーサーが。
シーサー
 
 
広福門前から首里城公園が望めます。日本離れした景色が楽しめますよ!
首里城広福門より首里城公園を望む
 
 
この日は雨が降っていたので、次は晴れた日に首里城を訪問したいです!

※参考:首里城公園

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