株オタク「にしけい」の株式投資日記

今週のニュース(2018/1/14〜2018/1/20)

トランプ減税 100社動く


今週は、『トランプ減税 100社動く』という記事から、日本企業にどのような影響があるのか、そして影響がある業界の特徴をまとめてみます。
 
 

トランプ減税とは?

トランプ減税とは、米連邦法人税率を35%から21%に引き下げることをメインの約束に掲げた大型の減税政策のことで、2017年12月に成立しました。法人税率が大幅に引き下げられたため、地方の税金と合わせた法人税率は28%となり、日本やドイツなどの主要国よりも低い税率となっています。そのため、法人税の安い国に進出していた米国企業が母国に戻る動機や、日本やドイツなどの企業が米国に行って事業を展開する動機を作ることができたのです。

また、米国国内で事業展開する企業にとっては、徴収される税金が以前より少なくなるので、その分企業の取り分が増えます。その結果、将来もっと成長するための設備投資に積極的にお金を回したり、従業員のお給料を増やしたりする会社が増えてきました。このような動きを見せる米国企業は100社にのぼり、代表的な企業をあげるとすれば、アップル、ウォルマート、ストアーズ、ウェルズ・ファーゴ、バンク・オブ・アメリカなどがあります。
 
 

日本企業にも影響

トランプ減税は、日本企業にも影響を及ぼすと考えられています。どのような企業が影響を受けるかというと、

  • 米国で事業展開する企業
  • 日本の産業機械や電機メーカー

です。米国で事業展開する企業の中で、特に影響されそうなのは「自動車メーカー」。最大手のトヨタ自動車は北米の営業利益が全体の15%を占めており、減税によって営業利益が向上するという恩恵が受けられそうです。

日本の産業機械メーカーや部品メーカーも恩恵を受けると考えられています。なぜなら、減税の影響で米国内の設備投資が活発になった場合、産業機器などの設備を製造する企業の受注が増えると考えられるからです。
 
 

自動車メーカーや産業機械・電気メーカーの特徴

トランプ減税の影響を受ける可能性が高い自動車メーカーや産業機械メーカー。当然、投資家の注目も集まり、関連銘柄への買いも集まることでしょう。ここでは、自動車メーカーや産業機械メーカーがどのような特徴・傾向を持っているのか、簡単にまとめてみます。

■自動車メーカー
日本国内では国産車と外国車の2種類が販売されていますが、今回注目するのは国産車メーカー。国産車メーカーを売上高でリスト化すると以下の通りです。

順位 銘柄名/コード 売上高
1位 トヨタ自動車(7203) 28.4兆円
2位 日産自動車(7201) 12.2兆円
3位 ホンダ(7267) 10.6兆円
4位 マツダ(7261) 3.4兆円
5位 富士重工業(7270) 3兆円
6位 スズキ(7269) 2.9兆円
7位 三菱自動車工業(7211) 2.3兆円
8位 いすゞ自動車(7202) 1.9兆円
9位 日野自動車(7205) 1.7兆円
10位 ダイハツ工業 1.6兆円

トヨタ自動車の1強感が否めない国内自動車メーカーですが、世界的な景況感の回復により、国内のみならず海外の先進国や新興国での自動車販売台数も伸ばしています。

その中で、米国に拠点を構えるメーカーもあります。もっとも有名なのはトヨタ自動車です。米国のトランプ減税によって、米国市場での売上による営業利益は積み上がり、社員の賃上げや設備投資などが見込めます。以上の理由から、投資家が自動車メーカーに注目することが考えられるのです。

ちなみに、業界平均PERは8.71倍。一見割安そうに見えますが、個別に時価総額を見ると数千億円〜数十兆円と値嵩株感が否めません。
 
 
■産業機械・部品メーカー
産業機械・電機メーカーといっても種類は豊富ですが、トランプ減税によって米国国内での設備投資が伸びるであろうことを踏まえると、工場用の機械を作っているメーカーや、それらの機械向け部品メーカーなどが影響を受けることになりそうです。

たとえば、産業機械メーカー。以下のような企業があります。

コード 銘柄名 事業内容
6302 住友重機械工業 重工大手の一角。変減速機、射出成形機に強い。建設機械やがん治療装置、タンカー造船なども
6125 岡本工作機械製作所 平面研削盤で国内首位。液晶、半導体製造装置も手掛ける。汎用機はタイ、シンガポールで生産
6103 オークマ 東海の工作機械大手。マシニングセンタ(MC)などトップ級。国内生産、基礎技術開発に重点

部品メーカーには、以下のような企業があります。

コード 銘柄名 事業内容
6101 ツガミ 小型自動旋盤の首位。スマホや自動車向け強い。新興国開拓重視。中国子会社は香港市場に上場
5971 共和工業所 六角ボルトなど建設機械用高強度ボルトの専業大手。コマツ向けが主力。自動車関連を育成
6481 THK 工作機械などに組み込まれる直動案内機器で世界シェア5割超。半導体製造装置用途も多い

そのほかにも、産業機械などを卸売する「マルカキカイ(7594)」のような会社にも影響が及ぶこともあるかもしれません。ちなみに産業機械の業界平均PERは14.45倍電機機器は46.47倍精密機器は24.70倍です。産業機械はPER15倍を下回り割安感がありますが、電機機器や精密機器になると流石に注目を集めているなあという印象を受けます。これらの銘柄は、おそらく半導体人気の影響を受けていると思われます。
 
 

投資家としてどう行動する?

僕個人の意見としては、「トランプ減税」の影響のみで銘柄を選んだ場合、長期の投資先としては適さないかもしれないという印象を受けました。はじめは、トランプ減税の恩恵を受けそうな銘柄のうち、割安で成長性のある成長バリュー株があれば投資したいと思っていたのです。しかし、次の観点からトランプ減税を理由に選んだ銘柄への長期投資はあまり良いものではないのかも、と思えてきました。

なぜなら、トランプ減税を理由に銘柄を選んだ場合、トランプ大統領の任期に影響を受けるからです。仮に優良銘柄が見つかったとしても、トランプ減税が途中で打ち切られるような状態になれば意味がありません。また、政権交代によってこの施策が継続されなくなるということもあります。

また、設備投資は一度投資が終わったら数年間〜数十年間は必要なくなるという特性を持っているので、一度ビッグウェーブを乗り越えてしまったら売上が伸びず、もしかしたらあまり魅力的な投資先にはならないかもしれません。(この辺りは期待収益率を計算してみないとなんとも言えませんが)

短期的または中期的に利益を狙っていくスタンスの投資であれば、このようなテーマ株から優良銘柄を選別して投資してみるのは「アリ」だと思います。しかし、長期保有であれば、トランプ減税の観点から選ぶのではなく、もう少し違った視点(それは新興国の設備投資需要が次々訪れる、などアメリカや政権に縛られない視点)で銘柄選別をした方が良いかもしれません。
 
 
参考

 
 

今週の相場

日経平均株価(終値)の推移

今週の日経平均株価の推移
 

TOPIX(終値)の推移

今週のTOPIXの推移

 
 

西尾ファンドの運用状況

日付 株式評価額 現金 含み損益(設定来)(%) 含み損益(前営業日比)(%)
2018/1/15 96,952 32,390 +35.72 +0.53
2018/1/16 97,697 32,390 +36.47 +0.55
2018/1/17 96,817 32,390 +35.39 -0.64
2018/1/18 94,157 38,768 +32.93 -1.96
2018/1/19 92,416 32,390 +31.18 -1.31
コード 銘柄名 事業内容
3360 シップヘルスケアHD 医療機器、設備を一括販売。医療用診療材料も納入。調剤薬局や介護付き有料老人ホーム兼営
3773 アドバンスト・メディア 音声を文字変換する独自技術核にした各種業務用ソフト開発が柱。文字起こしサービスに参入
6089 ウィルグループ 人材派遣や業務請負等の人材サービス展開。家電量販店など販売現場へのセールス派遣が主力
8715 アニコムHD ペット保険の草分けで業界首位。アニコム損保を核に動物病院支援も。ペットショップで販売

 
今週は保有銘柄が全体的に不調でしたが、特にアニコムHDの乱高下が印象深かったように思えます。異変が起きたのは水曜日です。なぜか前場が開けたと同時に-8%の下げを記録。そのあとは後場にかけてじわじわと上昇していき14:01に新高値を付けるという乱高下っぷりを見せてくれました。大口の投資家が売りを仕掛けたことで一気に株価が下がり、その後は長期株主による買い増しが入ったため、上昇に転じたのではないかと考えられます。

続いて金曜日。前営業日比-3%ほど下げて取引を終えていますが、こちらも投資家が売りを仕掛けたことが株価に影響したようです。前場で売られた影響でその後は買いが入らずじわじわと株価が下げていきました。じわじわ下げた原因は、おそらく月次パラメータの発表を待つ投資家が多く、買いや売りの動きを取りにくかったためと推測されます。

金曜日はそのまま取引を終えました。市場が閉まった30分後の15:30に、待ちに待ったアニコムの2017年12月度の月次パラメータが発表。いつもより2日遅い発表となりました。内容を見ると、新規契約件数と正味保険料収入が増加し、保険金支払件数と保険金支払額が減少対応動物病院数が増加しており、損害率を順調に低下できていることが伺えます。PER54倍と高く将来の期待が織り込まれている印象ですが、今週じわじわ下げたことと月次パラメータの発表があったので、来週は買いが入って上昇に転じることがあるかもしれません。
 
 

今週気になったニュース

経済・金融関連

 

個別企業関連

 

政治・政策関連

 

テクノロジー

 

経営・マーケティング関連

 

その他

 

編集後記

今週は食あたりでぐったりとしておりました。水曜日の夜から状態が悪化しまともにご飯が食べられなかったのですが、昨日の夜にやっと少量のおかゆにありつけたときは、「白米めっちゃうまいやん!」という状態。頭の中には乃木坂46のさゆりんご軍団が歌う『白米様』が流れてきました。週末は食事のリハビリ生活が続きそうです。来週は元気に出勤できるようにがんばります!

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