にしけい⊿乃木坂46好き投資家の株式投資日記

【読書記録】敗者のゲーム

敗者のゲーム


 
 

本の内容

■株式投資は敗者のゲーム
・個人投資家にとって、株式投資は敗者のゲーム
→プロが運用するファンドでさえ、市場平均に勝っていない

・著者は株式投資を「テニスの試合」に例えている

・テニスの試合には、プロの試合とアマの試合がある
[プロの試合] …得点を勝ち取る「勝者のゲーム」
[アマの試合] …ミスによって失点する「敗者のゲーム」

・株式投資におけるアマチュアである「個人投資家」は、“いかにミスしないか”が大切

・個人投資家がミスするタイミングは?
→市場を上回ろうとすること自体がアンダーパフォーム(=市場に負ける)ことの原因
→なぜなら、アクティブ運用は手数料が嵩むうえに、市場にはプロが溢れており、
アマがプロに勝つことは困難だから
→個人投資家は無駄な抵抗をやめ、インデックスの投資信託に投資するのが一番効率的

・個人投資家が「勝つ」方法はある
→「市場に勝つ」のではなく「自らの投資目的に勝つ(=達成する)
→個人投資家にとっての勝者のゲーム

・そのために、以下の項目を実践するべき
(1)長期投資の明確な目標を設定
(2)目的を達成するための合理的・現実的な投資政策を選択
(3)投資政策を自己規律を持ち、忍耐強く貫いていく
 
 
■市場で個人投資家が「勝つ」方法
・筆者は、市場で個人投資家が勝つ方法として以下の3点を挙げている
(1)「稲妻が輝く瞬間(=株価が高騰する瞬間)に市場に居合わせること
(2)将来性のある銘柄を発掘すること
(3)特定の業種や株式の専門家になること

・これらは長期的にベストな方法であるが、市場に広まると株価に織り込まれ、
いずれ陳腐化してしまう

・長期的には、ベストな方法3点で個人投資家が武装しても、
プロ相手に勝つことは困難である

・以上から、個人投資家にとって株式市場は「敗者のゲーム」であるから、
ミスしないように行動し「自らの投資目的に勝つ」ことを追求するべき
 
 
■個人投資家が「自らの投資目的に勝つ」ために
・大切なのは「感情のコントロール
→“己自身を知れ”ということ
→「自分の努力は結果になんの影響も及ぼさない」と認識しよう

・感情のコントロールをするために、「運用基本方針を明文化」しよう
→その場凌ぎの方針転換からポートフォリオを守るため
→短期的な市場の危機により、方針への信頼が揺らぎそうになる時に、
長期方針を貫くため
 
 
■インデックス運用がアクティブ運用より優れている理由
(1)市場ではプロが運用しているので、アクティブ運用の個人が勝つことは困難であるから
(2)効率的市場において株価の動きはランダムウォークなので、将来の株価を予測できず、
将来の株価の予想が必要なアクティブ運用は無理があるから
(3)効率的市場では企業のあらゆる情報をすでに織り込んでいるから
→市場の非効率的な部分を見つけて他人を出し抜き利益を得ることはできない
(4)効率的市場であっても時々価格形成を間違うから
→特定の銘柄で予想不可能な含み損を抱える可能性がある

以上から、長期的に市場平均を上回ることは困難なので、インデックス運用に優位性がある

★投資家は低コストのインデックス投信を、相場の下落時(=安い時)にこそたくさん買うべき
 
 
■リスクとは
・世間一般的にいう「リスク」とは以下のもの
(1)不確実性
(2)お金を失うこと(投資家にとってのリスク)

・著者が定義する「リスク」とは、「必要な時に必要な資金を持っていないこと
→たとえば、株価が底値を打って上げ相場に転じそうなのに資金がない、お金が必要な時に引き出せない

・リスクの種類
→価格リスク、金利リスク、事業リスク、倒産リスク、投資リスクなど…
→立場、状況によってリスクの形はさまざま

・リスクは短期と長期にも分けられる
[短期] …株式投資が低迷している時に、資金の必要上、株式を売却しなければならない事態が生じること
[長期] …インフレと投資家自身が感情に左右されることで生み出す不要なリスク

・最大のリスクとは
→相場の暴落ではなく、「恐怖心から相場の大底で保有株を売却し、損失を確定してしまうこと
→「相場は回復する」ことを信じる必要がある

・投資リスクとは
 +「回避できないリスク」ー市場全体に固有のリスク
 +「回避できるリスク」ー個別銘柄リスク
            +株式グループリスク

※個別銘柄リスクと株式グループリスクは分散投資で解消できる
※個別銘柄リスクや株式グループリスクをとっても、リスク分散効果から市場の収益率を超えることはない
※個別銘柄リスクや株式グループリスクをとって報われるのは、他者より相対的にうまくやった時だけ。
市場にはプロばかりなので、アマである個人投資家がプロに勝つことは困難
 
 
■株式投資の収益率
以下の4つから構成
(1)無リスク資産の収益率
※無リスク資産:リスクフリー資産。リスクを負うことなく収益が得られる資産のこと
(2)市場全体のリスク、価格変動を補償するのに必要な追加収益率
(3)市場全体と異なった動きをする特定の株式グループや市場セグメントへの投資からの潜在的な追加収益率
(4)特定株式への投資からの追加的収益率
 
 
■敗者のゲームに勝つために
・個人投資家はプロの投資家(=マーケット)に「勝つ」必要はない
自らの投資目的に勝つ(=達成する)ことに重点を置いて行動するべき
 
 

学んだこと・感想

特定の個別銘柄に投資することを否定する論文なのかと思ってしまいましたが、
読み終えてみるとそうではないことがわかりました。
著者は個別銘柄への投資を否定するのではなく、
一般的な個人投資家の資産形成においてはリスクが高すぎるため、
インデックス投信に優位性があることを述べているからです。
僕はアマですが、少しでもプロに近づき「市場に勝つ勝者のゲーム」に
参加できるよう、日々の勉強をがんばりたいです。
ほかにも、この本ではリスクの話や収益率の話などにも言及しており、
投資のテキストとしても最適だと思いました。

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