にしけい⊿乃木坂46好き投資家の株式投資日記

今週のニュース(2017/12/10〜2017/12/16)

ROE10%台で株高持続

ROE10%台で株高持続 来年の日経平均は

ROE10%台で株高持続 来年の日経平均はという記事とタイトルにも登場するように、「ROE」という指標は投資家にとって見過ごすことのできない指標となっています。この「ROE」とは、どのような指標なのでしょうか?
 
 

ROEとは?

ROEは、「Return On Equity」の略です。日本語にすると「自己資本利益率」になります。自己資本とは「株主が出資したお金」のことを意味するので、別名「株主資本利益率」と言ったりもします。

計算式は、

ROE = 1株あたり当期純利益(EPS)÷ 1株あたり株主資本(BPS)

※1株あたり当期純利益(EPS)= 当期純利益 ÷ 発行済株式数
※1株あたり株主資本(BPS)= 株主資本 ÷ 発行済株式数

です。
 
 

ROEで調べられること

先程示したROEの計算式を見ると、カンの良い方は何となく想像が付くのではないでしょうか。ROEを用いることで調べることができるのは、

企業の稼ぐ能力

です。もう少し厳密に言うと、

企業が株主の出資したお金を効率よく使って稼ぐ能力

になります。

先ほどの計算式を見るとわかるように、企業の1株あたり利益を1株あたり株主資本で割っているので、当然ながら分子の1株あたり当期純利益が大きい方が良いです。

例を見てみましょう。ここでは下のように定義されたA社とB社を用います。

A社 : 1株あたり当期純利益50、1株あたり株主資本100
B社 : 1株あたり当期純利益10、1株あたり株主資本100

それぞれのROEを求めてみましょう。

A社のROE = 50 ÷ 100 = 50%
B社のROE = 10 ÷ 100 = 10%

あなたならどちらの企業に投資しますか?

おそらく、多くの方はA社と答えるでしょう。理由はかんたん。A社の方が同じ1株あたり株主資本100を使って50という高い1株あたり当期純利益を生み出せているからです。

これは時系列でも使えます。例えば、A社のROEが、

2015年 : ROE30%
2016年 : ROE40%
2017年 : ROE50%

と変化しているのであれば、「A社の稼ぐ力は高まってきており、魅力的な会社だ」と判断できます。逆にROEが徐々に低くなってきている場合は「稼ぐ力が弱くなってきている」と判断できます。この場合の投資は考えた方が良さそうです。

さらに、ROEは企業が属する業界の平均値と比較することも大切です。例えば、ROE20%が平均の業界に、下の企業があったとしましょう。

C社 : ROE30%
D社 : ROE10%

どちらに投資したいですか?

絶対C社ですよね。だって、ROEが業界平均よりも高いから。

まとめると、ROEを使えば下のことが調べられます。

  • 競合や業界平均のROEと比べることで、その企業の稼ぐ力のレベルがわかる
  • 時系列に並べることで、稼ぐ力の強まりや弱まりがわかる

 
 

株式投資で大活躍のROE

株式投資に取り組んでいる人は、なぜ銀行預金や保険ではなく株式を選んでいるのでしょうか?

理由は、株式投資の方が効率よくお金を増やせるからです。株式投資でお金が増える時は、「株式を購入した時に支払った金額よりも、株式を売却した時に受け取る金額が大きくなっている時」です。これを株式の値上がり益と言います。株式の価格が上昇するのはなぜだと思いますか?

企業は利益を生み出し続け、さらにその利益を毎年大きくしようと努力しているからです。その結果、企業に蓄積されるお金が増えていくので、企業の価値が大きくなっていきます。

ここで株価の構成要素を見てみましょう。
株価を数式で表すと、

株価 = 1株あたり当期純利益(EPS)× 株価収益率(PER)

となります。PERの説明はここでは省略しますが、株価が高くなるためには、EPSまたはPERまたはその両方が高くなる必要があるのです。

先ほど、企業は利益を大きくする努力をしていると言いましたが、これは株価を高くしようとしているのと同じなのです。銀行預金や保険にはこのような仕組みがないため、効率的にお金を増やすことはできません。

しかし、企業にもいろいろな種類があります。稼ぐ力に限ってみれば、当然稼ぐ力が高い企業もあれば、稼ぐ力が弱い企業もあるのです。株式投資の際は、企業同士の稼ぐ力を見分けて、出来るだけ稼ぐ力の高い会社の株を買う方が賢いと言えますよね。

1株あたり当期純利益で比べればいいと思いがちですが、実は間違いです。下の例を見てください。

E社 : 1株あたり当期純利益20
F社 : 1株あたり当期純利益10

これだけを見ると、当然E社に投資すべきと判断できます。しかし、次のような条件が加わるとどうでしょう。

E社 : 1株あたり当期純利益20、1株あたり株主資本100
F社 : 1株あたり当期純利益10、1株あたり株主資本20

この場合のROEは、
E社のROE = 20 ÷ 100 = 20%
F社のROE = 10 ÷ 20 = 50%

F社の方が「稼ぐ力が高い」ことがわかりますよね。何が言いたいかというと、稼ぐ力を測るためにはEPSでは不十分であり、効率的に資本を使えたかの観点からROEを使った方がよいということです。

まとめると、株式投資は効率的にお金を増やすのに必要な「企業の利益の拡大」という武器を持っており、その中でROEの高い企業の株式に投資すべきだ、ということになります。
 
 

ROE10%以上の会社に投資しよう

ROEで会社を選ぶ場合、「10%以上」というのが1つの基準になります。なぜ「10%以上」なのでしょうか。

それは、世界的に見て企業の平均ROEが10%程度だからです。非常にシンプルですが、平均を超えている会社であればよい、ということです。

日本に限って見ると、平均ROEは8%です(2017年12月現在)。日本はROEが低い国と言われており、これでもだいぶ回復してきたところなのです。しかも、上場企業でROE10%以上を満たす企業はおよそ1,100社。上場企業はおよそ3,400社ですから、ROE10%以上の企業は割合にしてたったの32%しかありません。ROEを10%にするというのは、それほど難しいことなのだ、ということがわかります。

要するに、現時点で稼ぐ力の高い企業かどうかふるいにかけるのに、「ROE10%」が適していると言えるのです。ただし、業界によってはROEが高くなりやすかったりします。その場合は業界全体で見てROEが高い水準にあるか、低い水準にあるかを判定しなければなりません。こちらのページで業種別のROEを確認できるので、投資しようと考えている企業が属する業界平均ROEもチェックしておくと良いです。
 
 

ROEを使う際の注意点

ROEは、「株主が出資したお金を使ってどれだけの利益を上げているか」チェックする指標でした。しかし、企業活動において、資金調達の手段は株式の発行だけではありません。銀行から借りる「借金(負債)」もあるのです。ですから、ROEが高くて一見「稼ぐ力が高い」ように見えても、借金が多かったら全体の収益性は下がってしまいます。以下の例を見てください。

G社:1株あたり当期純利益50、1株あたり株主資本100、1株あたりで割った借金200

ROE = 50 ÷ 100 = 50%

借金も分母に加えると、

50 ÷ (100 + 200) = 16%

この時の16%をROA(総資本利益率)といい、「株主から集めたお金(自己資本)+借金(他人資本)を使ってどれだけの利益を生み出せているか」をチェックすることができます。ROEだけでは「会社本来がもつ稼ぐ力の高さ」が測れないため、ROAも合わせて見ておくとより正確な分析ができます。
 
 

さあ、ROEを使って銘柄分析してみよう!

ROEとは何か見てきましたが、一度に全てを理解するのは難しいと思います。ですから、まずは「使ってみる」ことが大切です。日本経済新聞電子版を使えば、自分の興味のある会社の株価などを調べることができます。さらに、ROEを高い順にならべる機能も日経電子版には備わっているので、これらを活用しないわけにはいきません!証券会社に口座を開くと、会社四季報の情報が無料でチェックできるので、スマートフォンのアプリなどでかんたんにROEをチェックできます。ぜひ、ROEを使って企業の稼ぐ力を測定してみましょう!
 
 
参考

 
 

先週・今週の相場

今週の日経平均株価の推移を見ると、きれいに右肩下がりになっていることがわかります。

米国の税制改革法案の成立に不透明感→米株安→日本株安

という構図が働いていたためです。

他にも、円高基調の為替や楽天の通信事業参入による競争激化を懸念した通信株売りによる下げ圧力もあったようです。

このタイミングを待っていた投資家による買いもあるので、来週は現在の水準で下げ止まって揉み合うのではと考えています。
 
 

西尾ファンドの運用状況

日付 含み損益(設定来)(%) 含み損益(前営業日比)(%)
2017/12/11 +24.31 -0.57
2017/12/12 +25.43 +0.67
2017/12/13 +24.91 -0.31
2017/12/14 +24.82 -0.06
2017/12/15 +24.72 -0.06

今週は下がり続ける日経平均に引きずられて、西尾ファンドの含み損益が低下気味でした。

12/11にエンジニア派遣のトラスト・テック(2154)を購入しました。理由は、人手不足が続く製造業で、同社の需要が高まっていく傾向にあると考えられるからです。ROEが高く、現在のEPS成長率が継続した場合、2022年あたりで株価が倍になると計算されたことも購入を後押ししています。トヨタ自動車とも提携していることも心強いですね。

12/15には、アニコムHD(8715)2017年11月度月次パラメータが発表されました。概ね経営計画通りです。保険契約件数と保険料収入は10月と比べて減少していますが、保険支払件数と支払保険料が低下しており、計画通り損害率をコントロールできていることがわかります。前回の月次発表後、計画通りの月次なのにもかかわらず数字が少し低下したことで売りが入りました。今回も同様の動きが予想されるので、来週月曜日に下げていたら買い増ししていきたいです。
 
 

今週気になったニュース

経済・金融関連

 

個別企業関連

 

政治・政策関連


 

編集後記

先日、11月に受けた日経テストの結果が返ってきました。学生の身分が剥がれる前に学生等級の「特級」を取りたかったのですが、一歩及ばず「1級」止まりとなってしまいました。

内訳をみると、毎日触れているファイナンス・会計はしっかりと点が取れていましたが、経営戦略・マーケティングが弱いとのこと。銘柄分析でも必要な知識・能力だと思うので、日々の分析を通して身につけて行かねばと思っています。

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