株オタク「にしけい」の株式投資日記

【読書記録】こうして会社を強くする

本の内容

盛和塾を運営する、京セラ・第二電電創業者であり、日本航空名誉会長である稲盛和夫氏が、盛和塾の塾生から寄せられた質問に答えていく本です。

章立ては以下の通りです。

  • 第1章 判断力を磨き上げる
  • 第2章 業容拡大を実現させる
  • 第3章 社員のモチベーションを高める
  • 第4章 事業を引き続き発展させる
  • 第5章 新規事業に挑戦し成功させる
  • 第6章 強い組織をつくる

今回「投資家」という立場に立って、経営者がどのような悩みを抱えているのか、それに対して稲盛氏はどのようなアドバイスをしているのかに注目して読み進めました。主に第1章と第2章に注目すべき箇所が集中していたので、その中から大切だと思われた経営者の悩みとアドバイスをまとめ、それに対して僕自身の意見を述べて行きます。

 

【第1章 判断力を磨き上げる】
「トップの判断のよりどころとは?」
《稲盛氏回答》
「自分が目標とする到達点に行くためには、こういう生き様を、こういうプロセスを辿らなければ成せないのだ」という考え方をすることが大切。

《自分の意見》
社長など組織のトップに立たない人であっても大切にすべき考え方だと思います。普段から「自分は何を成し遂げて死にたいのか」を問い続け、必要だと思われる行動をすぐに取ることで、毎日をより充実したものにできると思うからです。僕自身、大学1年生のころは明確に目標を持てていませんでしたが、毎日自分に問いかけ行動を起こして積み重ねた結果、「自分が死ぬまでにどうしてもやりたいことはこれだ」というものを見つけることができ、ありがたいことに毎日大忙しで充実しているからです。どのような人でも、「自分の成し遂げたいこと」を問い続けることが、納得して人生を楽しめるコツだと言えます。

 

「社長業には何が大切か?」
《稲盛氏回答》
「判断・決断の基準となる心の座標軸を持っていることが大切」

《自分の意見》
僕が大学2年生の時に経営に携わって学んだことです。仲間や周りの人間の意見に耳を傾けすぎて、自分の意見を持たなくなったことがあります。その際に下した判断はブレブレで、結果として多くの方に迷惑をかけることになりました。判断や決断の軸を自分の中に持っておくために、毎日自分に問いかけ決断する回数を増やす努力をしています。

 

「危機にあたっての心構えはどうあるべきか?」
《稲盛氏回答》
「常に“有意注意の人生”を大切にして直感力や判断力を研ぎ澄ませ、ポジティブにいるべき」

《自分の意見》
稲盛氏曰く、「無意注意」と「有意注意」があるとのことでした。無意注意は、意識の伴わない決断のことで、有意注意は、意識の伴う決断のことです。直感力や判断力を研ぎ澄ませ、いざという時に咄嗟の判断を下すには、常に意識しつつ真剣に決断し続けなければならないのだとか。
僕は「投資家」という職業に当たるので、判断や決断は切っても切れないものだと言えます。バブル崩壊や企業業績の悪化など、保有銘柄の投資環境に大きな変化が突然現れることもあると思いますが、そのような異常事態でも冷静に判断できるよう、日々「有意注意」を心がけて生きていきたいです。

 

【第2章 業容拡大を実現させる】
「伸びていく社風づくりとは?」
《稲盛氏回答》
「トップ以外に会社に生命を与えられる存在はいないため、誰よりも働き、誰よりも厳しい存在でなければならない」
「“なぜこんなに厳しくするのか、なぜこんなに高い要求を従業員にするのか”について理由を説明しなければならない」

《自分の意見》
誰よりも働き、誰よりも厳しい存在でなければならないからこそ、「社長業は孤独である」ことがよくわかります。
自分が第一線でお手本を見せなければいけませんから…。
社長は尊敬されてしかるべき職業です。
社員もこのような「社長業の特性」を理解しておくことで、仕事の質をあげるきっかけになったり、納得して仕事に取り組むことができるようになるだろうと思います。

 

「急成長時の設備資金調達をどうするか?」
《稲盛氏回答》
「会社が小さいうえに節税しようと一生懸命考えるから、ますます会社が小さくなる。税金は経費と考え、“一億円残したかったら、二億円の利益を出す”勢いで事業に取り組むべきである」

《自分の意見》
必要な支出を減らそうと頭を悩ます暇があったら、その分収入が増えるような努力をした方がいいということだと思います。僕もこれには納得です。

 

「拡大路線と借入金増大のバランスをどう図るべきか?」
《稲盛氏回答》
「売上伸長率より償却の伸長率が大きければ、“設備投資は行き過ぎだ”と判断する」

《自分の意見》
投資判断でも役立つ回答です。企業には大きくなってほしいので、借入金を増やすことは良いことだと思います。しかし、行き過ぎは何事においても良いとは言えず、当然借入金も多すぎることは企業の首を絞めることにつながります。投資を検討する企業の「売上の伸長率」と「償却の伸長率」を比較し、急に返済を迫られた場合にも倒産せず経営を続けられるかを調査していきたいです。

 

学んだこと・感想

経営者向けの本ですが、投資家も「経営者の悩み」を知ることができる点で、非常に価値の高い本だと思います。投資しようとしている企業の経営者が、どのような悩みを抱えているのか、想像を巡らしながら数字の裏側のストーリーを読み解いていくことで、より正確に企業のファンダメンタルズを理解できるのではないかと思っています。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。